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TFT液晶モジュールのEMC対策

医療機器や防衛機器などの製品は非常に高い信頼性が求められ、TFT液晶モジュール製品としてもEMC対策を求められる場合があります。
TFT液晶は大きな開口部を持つこともあり、エミッション・イミュニティの両方で対策に苦慮するケースがあります。電磁ノイズへの対策は、メッシュテープや銅箔など最終製品全体として行う対策と、今回ご紹介する金属メッシュフィルムの組み込みなどの液晶モジュールメーカで実施する対策があります。

今回は液晶モジュールメーカで実施する対策についてご紹介いたします。

金属メッシュフィルム

金属メッシュフィルムは、PETフィルム上に、銀や銅などの極細の金属線を網状に形成したものです。これをTFT液晶とカバーガラスの間に挿入(光学接着)し、TFT液晶のメタルフレームへ導通させます。

金属メッシュを使用するため、透過率(輝度)が若干低下するほか、条件によってはモアレ(干渉模様)が発生することがあります。 カスタム製作を行う場合は、このモアレを最小化/除去するように調整します。
※下の画像はモアレを極端に発生させた例です。ご使用のディスプレイ仕様によってはモアレが見えない場合がございます。その場合は画像を拡大してご確認ください。

次項のITOガラスによる対策と比較して、表示性能はやや劣るものの、費用面・性能面でのメリットがあります。

ITOガラス

ITOガラスは、EMCシールド機能を持つ導電性ガラス基板の一種です。一般的にインジウムスズ酸化物(ITO)の層を、真空環境下でベースガラスにスパッタリングして製造されます。
構成上、ITOガラスは高い透明性と優れた光学性能を維持しながらEMCシールド能力を発揮します。また、金属メッシュフィルムと異なりモアレは発生しないため、光学性能とEMCシールド性能を両立させる必要がある用途に適しています。EMCシールド効果は、アプリケーションの要件にあわせてカスタマイズすることが可能です。

ITOガラスによる対策は金属メッシュフィルムと比較して、モアレ発生が無い、透過率が高いなど表示性能で優れている反面、EMCシールド性能面・費用面で劣ります。

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